2013年10月13日
【怪しい機材】Soundcraft? EFX8
サウンドクラフトの小型のミキサー、EFX8を手に入れました。
実際に入手するまでいろいろあったので、その顛末について書こうと思います。
えーとですね。
まず、小さいミキサーが欲しいと思ったんですよ。
小規模の現場のときは誰かに小さいミキサーを借りればいいや、と思ってたんだけど、実際にここ4ヶ月くらいで何回か続いたので、これはやっぱり自分のが必要だなと。
あと、将来的にドラムのタムにもそれぞれマイクを付けたいなと思ってるんだけど、チャンネルが足りないからサブミキサーが要るかな・・・というようなことを思いまして。
そんなわけで、大きすぎず小さすぎず、ほどよいサイズのミキサーが欲しいなと。
そこで候補に上がったのがサウンドクラフトです。
他のメーカー(ヤマハとかマッキーとかベリンガーとか)の小さいミキサーは、例えば「xxx12」っていう型番だと「入力が12チャンネルです」っていう説明なんだけど、それはモノラル4+ステレオ4で、入力できるジャックが最大で12ありますよ、ということなんですね。
それは別に説明としては間違ってないんだけど、「12チャンネル」といっても同時に使えるのは「8系統」ということになるわけで、個人的にそれが面白くない。
しかもマイクは6本しか挿さらない、というような感じで。
ところがですね。
サンクラは違うんですね。
「xxx12」という型番だと、「12のモノラル入力+ステレオ2系統」で、マイクが12本挿さるのです。
他のメーカーの説明の仕方だと「16チャンネル」になっちゃうのに、非常に良心的で好感が持てます。
個人的にはフォンジャックの入力よりもXLR入力が欲しいので、この仕様は大歓迎です。
こういうわけでサンクラのミキサーに目をつけたのです。
あると便利なのでエフェクト内蔵のタイプにしようと思いました。
で、ヤフオクで検索してみると、なんとサンクラのミキサーがたくさん出てます。
ほほう・・・と思って見てみましたが、これがどうも怪しいのです。
怪しい点その1、1円スタートで次から次へと出品している。
その2、出品者はストアだが、代表者は日本人ではなくあちらの人である。
その3、偽物(とよく言われている)のシュアー58や57と同様の配送方法(送料)。
正直、これは極めて怪しいなと思いましたが、ずーっと見ていて悪い評価がなかなか付かないこと、最近は偽物のクオリティもかなり上がってきたという報告もあること、偽物でも問題なく使えればいいかと変な妥協が生まれてきたこと、等々により、落札してみようという気になってきました。
目当ての商品を何回転か見てだいたいの相場を見極め、落札しました。
到着まで1週間・・・10日くらいか?けっこう待ちましたね。
箱は本物のようでしたが、本物を見たことがないので分かりません。
英文の説明書がついてました。
で、肝心の商品はいきなり不具合がありました。
具体的には書きませんが、フェーダーと入力端子の不具合です。
偽物かどうかという以前に、新品のはずの商品としてはありえない話なので、クレームを入れて返品しました。
最初の振込手数料の分だけ損した形になるけど、これは仕方ないか・・・。
興味本位で手を出してはダメですねー。授業料ってことで。
その後すぐに別のところで中古品を見つけて、それを買うことにしました。
これはホントに状態が良くて、何か微妙に違うと思ったら2年前くらいにマイナーチェンジしたらしく、最近の新しい製品だったみたいで結果的にすごく良かったです。
この「本物」と、その前の「偽物らしきもの」を比べてみると、やっぱり偽物だったんだろうなーと思います。
実は返品前に証拠写真を少し残しているので、それを上げてみましょう。
これって偽物なのかな、と不安に思っている人の参考になれば幸いです。
本家Soundcraftか、日本のヒビノのサイトでも写真や説明書が見られるので、比べてみるとよいでしょう。
それでは。
まずはこれです。
Soundcraftのロゴが上に寄っています。
少し斜めになっているようにも見えます。
次にEQの部分です。
写真の左2列はモノラルチャンネル、ここは問題ないですが、おかしいのは右のステレオチャンネル。
目盛りの印刷部分というか、白っぽい塗りつぶしの部分が、「HF」「MF」で分かれていなければいけないのに、つながっています。
同じくステレオチャンネルのゲインのつまみ。
-10から20の範囲なのに、センターに30という表示。
本来は何も表示がありません。
隣のモノラルチャンネルは5から60の範囲で、センターが30というのは正しい表示です。
最初におかしいなと思ったのは以上3点です。
そのあと本物が届いて違うなと感じた点は、まず目盛りやロゴなどの表示が不鮮明であること。
特にレキシコンのロゴはぼやけてました。
次にフェーダーのつまみの造形が甘いこと。
そして黄色や薄紫色のつまみの発色が淡いこと。
このような点がおかしいと感じました。
ネットでググってみてもサンクラの偽物に関する情報はあまり見つかりません。
サウンドハウスの掲示板で少し話題になってたこともありましたが・・・。
ということで怪しい機材の情報でした。
本物のサンクラ、早く使ってみたいです。
***************************
先日、有馬さんがお亡くなりになりました。
病気のことは聞いていましたが、とても残念です。
PAを始める頃、有馬さんから「使ってないエフェクターがあるんだけど」と話をいただき、レキシコンのリバーブを譲っていただきました。
ピッキンの駐車場で受け取り、コーヒーを飲みながらいろいろ話を聞かせてもらいました。
このリバーブは今でも使ってますし、買い替えようと思ったこともありません。
今後もずっと使っていきたいと思います。
有馬さん、どうもありがとうございました。
実際に入手するまでいろいろあったので、その顛末について書こうと思います。
えーとですね。
まず、小さいミキサーが欲しいと思ったんですよ。
小規模の現場のときは誰かに小さいミキサーを借りればいいや、と思ってたんだけど、実際にここ4ヶ月くらいで何回か続いたので、これはやっぱり自分のが必要だなと。
あと、将来的にドラムのタムにもそれぞれマイクを付けたいなと思ってるんだけど、チャンネルが足りないからサブミキサーが要るかな・・・というようなことを思いまして。
そんなわけで、大きすぎず小さすぎず、ほどよいサイズのミキサーが欲しいなと。
そこで候補に上がったのがサウンドクラフトです。
他のメーカー(ヤマハとかマッキーとかベリンガーとか)の小さいミキサーは、例えば「xxx12」っていう型番だと「入力が12チャンネルです」っていう説明なんだけど、それはモノラル4+ステレオ4で、入力できるジャックが最大で12ありますよ、ということなんですね。
それは別に説明としては間違ってないんだけど、「12チャンネル」といっても同時に使えるのは「8系統」ということになるわけで、個人的にそれが面白くない。
しかもマイクは6本しか挿さらない、というような感じで。
ところがですね。
サンクラは違うんですね。
「xxx12」という型番だと、「12のモノラル入力+ステレオ2系統」で、マイクが12本挿さるのです。
他のメーカーの説明の仕方だと「16チャンネル」になっちゃうのに、非常に良心的で好感が持てます。
個人的にはフォンジャックの入力よりもXLR入力が欲しいので、この仕様は大歓迎です。
こういうわけでサンクラのミキサーに目をつけたのです。
あると便利なのでエフェクト内蔵のタイプにしようと思いました。
で、ヤフオクで検索してみると、なんとサンクラのミキサーがたくさん出てます。
ほほう・・・と思って見てみましたが、これがどうも怪しいのです。
怪しい点その1、1円スタートで次から次へと出品している。
その2、出品者はストアだが、代表者は日本人ではなくあちらの人である。
その3、偽物(とよく言われている)のシュアー58や57と同様の配送方法(送料)。
正直、これは極めて怪しいなと思いましたが、ずーっと見ていて悪い評価がなかなか付かないこと、最近は偽物のクオリティもかなり上がってきたという報告もあること、偽物でも問題なく使えればいいかと変な妥協が生まれてきたこと、等々により、落札してみようという気になってきました。
目当ての商品を何回転か見てだいたいの相場を見極め、落札しました。
到着まで1週間・・・10日くらいか?けっこう待ちましたね。
箱は本物のようでしたが、本物を見たことがないので分かりません。
英文の説明書がついてました。
で、肝心の商品はいきなり不具合がありました。
具体的には書きませんが、フェーダーと入力端子の不具合です。
偽物かどうかという以前に、新品のはずの商品としてはありえない話なので、クレームを入れて返品しました。
最初の振込手数料の分だけ損した形になるけど、これは仕方ないか・・・。
興味本位で手を出してはダメですねー。授業料ってことで。
その後すぐに別のところで中古品を見つけて、それを買うことにしました。
これはホントに状態が良くて、何か微妙に違うと思ったら2年前くらいにマイナーチェンジしたらしく、最近の新しい製品だったみたいで結果的にすごく良かったです。
この「本物」と、その前の「偽物らしきもの」を比べてみると、やっぱり偽物だったんだろうなーと思います。
実は返品前に証拠写真を少し残しているので、それを上げてみましょう。
これって偽物なのかな、と不安に思っている人の参考になれば幸いです。
本家Soundcraftか、日本のヒビノのサイトでも写真や説明書が見られるので、比べてみるとよいでしょう。
それでは。
まずはこれです。
Soundcraftのロゴが上に寄っています。
少し斜めになっているようにも見えます。
次にEQの部分です。
写真の左2列はモノラルチャンネル、ここは問題ないですが、おかしいのは右のステレオチャンネル。
目盛りの印刷部分というか、白っぽい塗りつぶしの部分が、「HF」「MF」で分かれていなければいけないのに、つながっています。
同じくステレオチャンネルのゲインのつまみ。
-10から20の範囲なのに、センターに30という表示。
本来は何も表示がありません。
隣のモノラルチャンネルは5から60の範囲で、センターが30というのは正しい表示です。
最初におかしいなと思ったのは以上3点です。
そのあと本物が届いて違うなと感じた点は、まず目盛りやロゴなどの表示が不鮮明であること。
特にレキシコンのロゴはぼやけてました。
次にフェーダーのつまみの造形が甘いこと。
そして黄色や薄紫色のつまみの発色が淡いこと。
このような点がおかしいと感じました。
ネットでググってみてもサンクラの偽物に関する情報はあまり見つかりません。
サウンドハウスの掲示板で少し話題になってたこともありましたが・・・。
ということで怪しい機材の情報でした。
本物のサンクラ、早く使ってみたいです。
***************************
先日、有馬さんがお亡くなりになりました。
病気のことは聞いていましたが、とても残念です。
PAを始める頃、有馬さんから「使ってないエフェクターがあるんだけど」と話をいただき、レキシコンのリバーブを譲っていただきました。
ピッキンの駐車場で受け取り、コーヒーを飲みながらいろいろ話を聞かせてもらいました。
このリバーブは今でも使ってますし、買い替えようと思ったこともありません。
今後もずっと使っていきたいと思います。
有馬さん、どうもありがとうございました。
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Posted by じぞう at 18:56│Comments(0)