2010年09月29日

1Q80's Shoulder To Shoulder

1Q80s Shoulder To Shoulder

今年6月に永眠された偉大なベーシスト、太朗さんの追悼ライブが行われました。
初期ショルダーのメンバーが中心となって、当時の曲を演奏しました。

当初この企画はパスポートで開催される予定で、その流れで俺はPAをやることになってたんだけど、準備を進めるうちに参加人数が増えてきてパスポートでは出来ない、ということになってR41沿いのスペースJでやることに。
そうなるとPAは当然本職の誰かだろうと思っていたら、主催者側のいろいろな思いがあったようで、なんと俺に話がまわってきました。
一度は「無理です」って言ったんだけど、いろいろ経緯もあって引き受けることに。
ありがたい話なんですけどねー、いやー、緊張したというか、ホント心配でした。

基本的に俺の機材、オペで、足りないところはメンバーを中心に協力してもらいました。

ショルダーというライブ形式はちょっと特殊で、1曲ごとにメンバーが入れ替わるんですね。
だから本当に大変でした。
人数は多いし機材は多いし、それぞれの設定が・・・・。
でも、がんばりましたよ。

機材は前日夜に搬入して簡単なところだけ設置して、当日朝から本格的にセッティングして準備しました。



★概要

メインのスピーカーは某所からお借りしたJBLのSRX725を使用。
アンプも借り物のヤマハ。
最初音を鳴らしたときは「硬い音だな」と思ったんですがね。
こういうスピーカーをちゃんとしたアンプでしっかり鳴らすと、やっぱり音の情報量が違うなという気がします。
定位がビシッと決まっていたのが印象的でした。

いつもメインで使っていたヤマハBRはサイドフィルで使用。
ボーカルのフロアモニターにはいつものヌーと借り物のJBLのパワードスピーカー2本。
ドラム用のモニターは借り物のベリンガー。

ミキサーのチャンネルが足りなかったので、昔使ってたヤマハのミキサー(MG12)をサブミキサーにしてチャンネル数を確保しました。
マイクはいろいろ寄せ集め。

場所が場所なのでハウリングのチェックはかなり入念にやったんだけど、しばらく行方をくらませていてこのたびめでたく復帰した(笑)某N氏がいろいろとアドバイスしてくれました。
いやーさすがですね。
かなり勉強になりました。



★ボーカル

ボーカル・コーラス隊は総勢6名で、6本のマイクを用意。
返しの出力はMAXでもハウらないよう調整できました。
人によってちょこっとハイを削ったり微調整をするくらいで、そんなに大変ということはなかったですね。

1本だけコンパクトエフェクトのディレイをかましてて本人が操作したんだけど、踏んだ瞬間「バチッ!」とすごいノイズが入ってびっくり。
マイクスタンドが当ったときもでかい音がしたんだよなぁ・・・。
これは惜しかった。

マイクはバラバラで、Beta58A、SM58、SM57、クラプロ改の4種類だったんだけど、いろいろ比較できて面白かったです。
Betaはやっぱり繊細なところまでよく拾ってくれて出音は艶があるというか少し派手な感じ?
58はやはりスタンダード、安心できる音色。
57は初めてボーカルで試してみたんだけど、これいいね!
自分用に1本欲しい。ウインドスクリーンを付けてメインボーカルに使いたいです。
あとクラプロ改もすごく良い。980円って言ったらネコ先生びっくりしてましたね。


★ギター

ギターは5名でギターアンプも5台。
1曲で最大2本だったので、マイク(57もどき)を2本用意して曲ごとに動かしてもらいました。
アンプはN氏の指導もあって、すべてステージ袖から横向きに設置しました。
ステージも広くなるし中のメンバーも聴きやすいし外の音も作りやすいしということで、これは良かったです。

アコギも2曲で1人ずつ弾いたけど、同じプリアンプを使ってくれたので1chで済みました。
助かりました。


★ベース

ベースは5名で2台のアンプを使用。
それぞれのアンプのバランスアウトから小さいミキサー(Tapco)に突っ込んで1chにまとめて出力しました。
ベーアンもステージ後で横向き(ドラム向き)に設置しました。
2台とも小さいアンプだったからあまり出力を上げられないとか、ホーンセクションの立ち位置の絡みもあり・・・。
これも結果的には良かったんじゃないですかね。

惜しかったのはウッドベースですね。
2曲あったんだけど、出力が小さい上にアンプも小さいということで、ステージ上では聴こえにくかったと思います。
今さらですがパラアコか何かプリアンプをかませておけば、ということを思いました。
悔やまれますが、仕方ないですね・・・。残念。


★ドラム

ドラムは5名。
チャンネルに余裕が無かったのでベードラ1本とトップ1本だけマイクを設置。
人によってバランスが違うのでその都度調整をした程度です。
ベードラの音がなー、もう少し作り込めればよかったんだけど・・・。
あぁ、コンプが欲しい。
ベードラ用のマイクも欲しい。


★パーカッション

なんと!
ドラムのお父さんと親子競演ですよ。
素晴らしいですね。

当初マイクは2本置く予定でしたが基本コンガだけだったので1本にしました。
それなりにうまく拾えたかなと思います。

最後にティンバレスが出てきたけど、「これは充分鳴るだろ」といろんな人が言ってたのでそのままで。笑
たしかに充分鳴ってました。
ボーカルのマイクにも入ってたけど。


★キーボード

キーボードは4名で4台設置。
みんな心得ているもので、ちゃんと自分たち用のモニターを準備してくれてました。
ミキサーは俺も準備してたんだけど結局山本先生のミキサーを使って4台を1chにまとめて出力しました。

ただ、これだと個別の調整が出来ないからつらいんだよね。
1曲で2台同時に使うところで、バランス的に惜しいなぁと思うところがちょこちょこありました。
もっとch数があればちゃんと対応できたんですが・・・。
申し訳ないです。

出音のバランスはうまく取れたかなと思うんですがそれは俺がキーボードを弾かない人間だからで、キーボーディスト的にはちょっと音が小さいと思われたかもしれませんね・・・。
すみません。


★ホーンセクション、ブルースハープ

トランペット、サックス、トロンボーンが1本ずつの3本、と聞いてたんだけど当日になってサックスが1本増えて、チャンネルが足りない!って焦ったんですが、モニターには返せないことを了解してもらってサブミキサーに突っ込みました。
ホーンのマイクはクラプロ改を使ったんだけど、全然問題なかったね。
言わなきゃ分かんなかっただろうな。

ソロでフェーダーを上げたりモニターを上げたりという操作をしたけど、こっちも上げ足りなかったかなー。
難しい・・・。

ブルースハープは最初と最後の曲で登場したけど、専用マイクを使ってギターアンプみたいなので鳴らした音を57で拾いました。
カッコよかったですね。



・・・・・と、こんなシステムで全15曲を乗り切りました。
疲れましたねー、正直言って。
ずっとステージ上の動きとフェーダーに気を配っていて、最後のアンコールの曲のエンディング、ジャーンと伸ばすところまで来て、あぁ、終わった、と一息つきました。

CD流して、マイクを切って、しばらく座り込んで放心状態ですよ。笑

ただでさえ難しい内容のライブで、会場がまた難しいところで、素人みたいな俺が出来るのかと、ホント心配でしたからね・・・・。
8月にあったイベントでは曲間のMCすら聴こえないような状況だったらしいけど、そういうことを思うと今回は充分な働きが出来たんじゃないかと思います。
途中で「ベードラが大きい」って指摘を受けたけど、逆に言えばそれぐらいで済んだとも言えるので。
低音がまわったり少しハウッたりもしたけど、大きなトラブルもなく無事終えることが出来て本当にホッとしました。

座り込んで安堵しているところにハツさんが来て声をかけてくれました。
どうもありがとうございます。
俺は涙が出ました。マジで。




良いライブになったと思います。
太朗さんに対する愛情が随所に感じられて、MCなんかでも俺はグッと来ましたよ。

本当は純粋にお客として楽しみたかったイベントですが、笑
こういう形で関わることが出来たのは嬉しかったし、よい経験になりました。

皆さんどうもありがとうございました!






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Posted by じぞう at 23:58│Comments(5)
この記事へのコメント
お疲れ様でした。何事も経験ですよ、マイクの質感とかね。しかしJBLの位相
がプラグの順番違いは笑った、これも良い経験ですな。裏方はホドホドにして
ミュージシャンとして上をめざしましょう。秋なので私はアコギ弾き語りモード
に入りましたぜ。
Posted by N氏 at 2010年09月30日 01:10
ほんとうにご苦労様でした。感謝してます。
ミュージシャンはホドホドにして音屋さんとして上をめざしましょう・・・て、うそうそ。(^^)
でも、みんな頼りにしていきそうなんで、今後もヨロシク。

980円のマイクは、ホントびっくりしたよー。
Posted by ネコ先生 at 2010年09月30日 12:35
ありがとう☆
安心して唄えました。
アコギの曲、
自分の世界に入って唄えたのもにっちのお陰です♪

自分のバンドはどうする???←お互い様^^;
Posted by サトコ@PJY at 2010年09月30日 13:16
忘れてた、wav早く送ってくれ。
Posted by N氏 at 2010年10月01日 01:14
>N氏
>ネコ先生
>サトコさん
皆さんお疲れさまでした~。
ホントに大変で胃が痛かったですけど、笑
お役に立てて何よりです。
表に立つのもいいんですけど、裏方もまた楽しいんですよね。
やりたいことがたくさんあって困ります。
Posted by 笠地蔵笠地蔵 at 2010年10月03日 02:27
 
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